消毒液の使い分けとその特徴

消毒液の使い分けとその特徴

感染対策として、いろいろなところで消毒が行われていますが、正しく消毒をしないと効果が半減してしまいます。消毒するには、まず洗浄してから消毒するのが基本となります。

消毒液は使い分ける

いろいろなウイルスは、物に付着してから数時間~数日間、生き続けます。

 

そこで、特に共有部分であるドアノブや取っ手、手すり、リモコン、キーボード、電話機、テーブルといった部分は、しっかりと消毒をすることが大切になってきます。

 

また、トイレ、浴室、洗面所なども共有部分としてウイルスや菌が残りやすい場所なので注意が必要です。

 

消毒液として広く使われているのが、次亜塩素酸ナトリウム液消毒用アルコール液中性洗剤や石鹸などの界面活性剤です。

 

これらの消毒液は、濃度も非常に重要で、例えば消毒用アルコール液などは、70~80%以上の濃度でないと、消毒効果が半減してしまいます。

消毒液を使ったテーブルの拭き方

床やテーブルの汚れは、まずS字を描くように一方向に汚れを拭き取って洗浄します。

 

何度も同じ場所を拭くと、かえって病原体の上塗りになってしまいますので注意しましょう。

 

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そして、その後で、しっかりとアルコール消毒をしたり、界面活性剤や次亜塩素酸ナトリウムを使って消毒するようにします。

消毒液の特徴・使い方の比較

次亜塩素酸ナトリウム液、消毒用アルコール液、中性洗剤や石鹸などの界面活性剤の特徴は、それぞれ次のようになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

消毒薬

 

次亜塩素酸ナトリウム液

 

消毒用アルコール液

 

界面活性剤(中世洗剤・石鹸)

 

消毒液の推奨濃度

 

0.05~0.1%

 

70~80%以上

 

商品の説明書による

 

有効な病原体

 

すべての微生物に有効。

 

一般細菌(MRSAなど)、結核菌、真菌、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスなどエンベロープを持つウイルスには有効。ノロウイルスやロタウイルスのようにエンベロープをもたないウイルスには無効

 

インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスなどエンベロープを持つウイルスには有効。ノロウイルスやロタウイルスのようにエンベロープをもたないウイルスには無効

 

消毒できるもの・場所

 

調理や食事に関する用具、室内環境(便座、ドアノブなど)、衣類、シーツ、遊具など。リネンには0.1%で30分つけ置き洗い。糞便や嘔吐物、血液を拭き取る場合など。

 

手指、遊具、衣類、室内環境(便座、ドアノブなど)、家具など。

 

調理や食事に関する用具、室内環境(便座、ドアノブなど)、家具、衣類など。

 

留意点

 

酸素系のものとまぜない。皮膚に触れない。金属製品は腐食のおそれがある。十分な換気をして使用する。溶液は一度で使い切る。原液は日光の当たらないところで保管する。

 

引火性があるので置き場所に注意する。脱脂効果のため皮膚が荒れやすい。

 

消毒用エタノール液が使えない場合に代用できる。

 

玄関は消毒の関所なり

外出して、家へ帰ってくるとき、『玄関は消毒の関所』になります。

 

玄関は、外から家の中にウイルスを持ち込まないための関門と言える場所なので、帰宅した際には、消毒作業をルーティンにすると良いでしょう。

 

玄関には消毒用スプレーやアルコールジェルを用意しておいて、帰宅したらまず最初に手指の消毒をするとともに、外出先でいろいろと暴露されているコートやジャケット、カバンなどは家に持ち込む前にアルコールスプレーで消毒すると良いでしょう。