壁・天井のお掃除どうする?
床やテーブルの掃除頻度よりはるかに少ない壁や天井ですが、やはり埃などは溜まります。
壁や天井は使われている材質なども考慮して、効率的な掃除方法があります。
一口に壁や天井の掃除といっても、壁紙の材質や場所に適した掃除方法で行わないと、効率が悪いばかりでなく、かえって汚れてしまったり、シミや汚れが目立つようになってしまったりすることすらあります。
床やテーブルの上に比べて、掃除頻度が低い壁や天井ですが、だからこそしっかりと適切な方法で掃除していきたいものです。
例えば、壁一つとっても、石膏プラスターの壁、塗装されている壁のほか、壁紙が貼られている壁もあり、その壁紙も紙製、布製、ビニール製といろいろあります。
それぞれの壁の材質に合わせた掃除方法をしていく必要があります。
壁にはいろいろな材質のものがあります。
石膏ブラスターを塗った壁は、屋内の塗り壁下地としては最も一般的なものになっています。
平滑で純白の仕上がりとなるため、好んで用いられる上、混入する骨材の粒度や顔料によって変化に富んだ質感があるものに仕上げることもできます。
石膏プラスターは乾燥による収縮がほとんどないため、壁面に亀裂ができにくいというメリットがあり強度も強いものになっています。
石膏プラスターの壁を掃除する場合は、通常はハタキやハンディモップで軽くホコリをはらいます。
それからから拭きをした後、固く絞ったきれいな雑巾で拭いていきます。
汚れがひどいと感じた場合は、固く絞った雑巾に住宅用洗剤をつけて拭くと良いのですが、塗装した壁は住宅用洗剤は使わないほうが良いでしょう。
手垢がついて目立つ場合は、乾いた雑巾にクリームクレンザーをつけてこすると綺麗に落ちます。
壁紙を貼っている場合で、それが紙製壁紙の場合、布製壁紙の場合についてみていきます。
紙製壁紙の場合は、水分を吸収してしまうので、水拭きはNGです。
紙製壁紙の場合は、ハタキやハンディモップで表面のホコリをはたいてから、から拭きをします。
壁紙の表面に目立つホコリがついている場合は、まずは掃除機のブラシノズルで吸い取ってから掃除をすると良いでしょう。
どうしても汚れが目立つ箇所は、固く絞った雑巾でやさしく拭き取るようにして掃除します。
布製壁紙も、基本的には紙製壁紙と同様に、ハタキやハンディモップで表面のホコリをはたいてから、から拭きをします。
布製壁紙の場合、洗剤やカビ取り剤を使うと、シミができたり色落ちしたりすることがあるので要注意です。
ビニール製壁紙の場合は、住宅用中性洗剤で拭き掃除すると綺麗に掃除することができます。
タバコのヤニ汚れは、住宅用中性洗剤でも汚れが落ちますが、ガラス用洗剤を使うとより綺麗に落とすことができます。
タバコのヤニ汚れは、時間がたって黄ばんできてしまうときれいに落とすのが難しくなるので、黄ばんでくる前に掃除するのがコツです。
ビニール製壁紙の場合は、紙製壁紙や布製壁紙と違い、カビ取り剤を使うことができるので、カビができたらカビ取り剤を塗って、しばらくしてから水拭きをしてカビ取り剤を拭き取ると良いでしょう。
和室に多く用いられているしっくい壁、じゅらく壁、線維壁といったような材質の場合は、水に濡らして掃除すると、シミができたりはがれたりするので、基本的には目立つホコリを掃除機のブラシノズルで吸い込んでから、ハタキやハンディモップで取るのが基本です。
しっくい壁についた手垢は、消しゴムや目の細かいサンドペーパーで軽くこすると落とすことができます。
天井の掃除は、なかなか手が届きにくいところで大変ですが、掃除道具を工夫することで効率的に掃除することができます。
天井の掃除には、長い柄のついたハンディモップや、静電気で埃を吸い寄せるポリプロピレン製のハタキを使って、なでるようにしていくと効率的に掃除することができます。
もし、天井の材質がビニール製壁紙を貼ったものならば、住宅用抽選洗剤で拭くこともできます。
最後に、壁や天井を掃除するときに用意しておきたいものを挙げてみます。
◎用意しておきたいもの
ハタキ・ハンディモップ(天井の場合は長い柄がついたもの)
雑巾
スポンジ・ブラシ
掃除機
ゴム手袋
バケツ
◎あると便利なもの
粘着ローラー
歯ブラシ
住宅用中性洗剤(ビニール製壁紙の場合)
カビ取り剤(ビニール製壁紙の場合)
消しゴム・サンドペーパー