

近年、日本各地で『ゲリラ豪雨』と呼ばれる局地的で激しい雨が頻発し、さっきまで晴れていた空が急に真っ暗になり、バケツをひっくり返したような雨が短時間に降り注ぐといったことが起こっています。
実は、都市部の交通機関やインフラ、さらには水害などをもたらして私たちの生活に大きな影響を及ぼしかねません。
なんとか正確に予想したいものなのですが、こうした『ゲリラ豪雨』の現象は予測が難しいのが現状です。
『ゲリラ豪雨』とは、短時間に局地的に降る非常に強い雨のことを指します。
メディアではよく『ゲリラ豪雨』といっていますが、専門的に正式な気象庁の呼び方は「局地的大雨」と呼んでいます。
『ゲリラ豪雨』の特徴としては、1時間に50mmを超える激しい雨が、ごく狭い範囲で突然降ることで、発生要因はさまざまあります。
夏によく起こる『ゲリラ豪雨』は、高温多湿な空気によって積乱雲が急速に発達し、その積乱雲が大量の雨を降らせることで起こります。
『ゲリラ豪雨』は、突然の冠水や河川の氾濫、土砂災害の原因となるので、迅速に予測し対応することが非常に重要です。

これだけAI技術が発達している近代社会において、『ゲリラ豪雨』ひとつ正確に予測できないのかと思う人もいるかもしれませんし、数時間先の『ゲリラ豪雨』も予測できなくくせに、週間予報とか月間予報なんてやってる場合じゃないよなんていう人もいますが、『ゲリラ豪雨』が予測しにくいのには、きちんとした理由があるのです。
『ゲリラ豪雨』は、その発生範囲が非常に狭く、かつ発生までの時間が短いことが予測を難しくしているのです。
通常の天気予報で使われる数値予報モデルは、数km単位の解像度で大気の状態をシミュレーションしているのですが、『ゲリラ豪雨』のような現象は、1km以下のスケールで発生するため、従来のモデルでは細かすぎて把握しきれないのです。
さらに加えて、積乱雲の発達には地表の温度や風の変化、湿度など多くの要因が絡み合っており、そのすべてをリアルタイムで正確に観測・解析するのは技術的に難しいのです。
こうした『ゲリラ豪雨』の予測は難しいという課題を克服するため、気象庁や大学、民間の気象会社は、さまざまな技術開発に取り組んできています。
その1つが『高解像度レーダーの導入』で、最近の気象レーダーでは、250m~500mの解像度で雨雲の動きを観測できるようになっていますし、観測頻度も5分に1回だったのを1分間隔に短縮されていて、積乱雲の急速な発達もとらえやすくなってきています。
さらに、都市部においては局所的に『XバンドMPレーダー』という高性能レーダーが設置されていて、雨粒の形状や動きを高精度に観測できます。
この『XバンドMPレーダー』により、『ゲリラ豪雨』の兆候をいち早く察知でき、短時間予報の精度が格段に向上してきています。
加えて『AIによるゲリラ豪雨予測』も行われていて、過去の気象データとリアルタイムの観測データを組み合わせ、機械学習モデルによって『ゲリラ豪雨』の可能性が分析されています。
AIを活用することで、人間が見逃しがちなパターンを見つけ出すこともでき、数分から数十分前に危険を察知する「ナウキャスト」技術と組み合わせて使われたりもしています。
これからデータが蓄積されていけば、もっともっと精度もあがていくことでしょう。
それでも、どれほど技術が進歩しても、気象はあくまで「自然現象」であり、100%正確な予報は不可能です。
特に『ゲリラ豪雨』のような突発的な現象においては、数分~十数分前の「予測」が限界と言えます。
だからこそ、私たち一人ひとりが天気に対する感度を高め、いざというときの避難や行動の判断ができるよう備えることが大切と言えるのでしょう。
ウェザーニュース
毎日の天気予報はもちろん、雨雲レーダーや警報・地震・台風など、あらゆる情報を提供。
特に、ゲリラ雷雨アラーム機能は、30分前までに通知が来るため、外出時の対策に便利です。
アメミル
AR技術で雨雲の動きを可視化。
ゲリラ豪雨の予測をリアルタイムで行うことができる。
3D雨雲ウォッチ
フェーズドアレイレーダーという高精度なレーダーを使い、ゲリラ豪雨の発生を3Dでリアルタイムに確認できます。
プッシュ通知で雨雲の接近を知らせてくれるため、外出時の避難に役立ちます。