

なんとなくSNSを見て見ると、「バナナでコロナが治るらしい!」という謎の投稿が拡散されていたので、思わず急いでスーパーに走りそうになったなんて経験がある人はいるでしょうか。
ちょっと待ってください。そのバナナ、本当に薬になるの? 皮だけじゃなく、情報もむいて考えなくてはいけません。
SNSと生成AIの時代、おじいちゃん・おばあちゃんですらスマホのアプリを使いこなしている時代、昔とちがって誰もが情報発信できる現代は、情報が秒単位で拡散されるネット社会。
情報も玉石混交で、もちろん正しい情報もある一方、トンデモ情報も同じ速さでタイムラインを駆け巡ります。
だからこそ、デマに乗っからない情報リテラシーの大切さが大切になってきています。
『リテラシー』とは、もともとは「読み書きの能力」を指す言葉でしたが、情報社会となって現代では特定の分野における知識やその活用能力を意味するようになってきています。
つまり、『リテラシー』は、単に文字を読み書きする能力にとどまらず、情報を適切に理解し、分析し、表現する能力を含みます。
『リテラシー』に関連してよく使われる言葉として、『メディアリテラシー』、『ITリテラシー』、『情報リテラシー』があります。
『メディアリテラシー』は、メディアから垂れ流されている情報を、そのままメディアだから信用できるといって鵜呑みにするのではなく、その情報を批判的に分析して理解したり、その情報の信憑性について見抜いていく能力になります。
『ITリテラシー』とは、デジタル技術を使いこなす能力になり、特に現代社会ではITリテラシーの重要性が高まってきています。
『情報リテラシー』は、ネット上にあふれている情報、その他の情報などを効果的に収集し、評価し、利用する能力になってきます。
SNSの魔力は、「自分の声がすぐに誰かに届く」という点にあります。
しかし、だからこそ拡散された情報の先で誰かが困ったり、パニックになったり、とあるものの在庫が消えたりといった事態も発生したりします。
例えば、「○○が感染拡大の原因らしい」なんて科学的根拠がないデマ情報が流れると、たちまち店の棚から品物が消えて、品薄状態になるなんていうことにもなりかねません。
しかも拡散した本人には悪気がない場合も多く、むしろ「良かれと思って…」と場合があり、やっかいです。
デマの特徴としては、出所があいまい、感情を揺さぶるような表現をしている、シェアを刺激するといったものがあります。
ネットで、このような表現をみかけたら、まずははじめからデマなんじゃないかって疑ってみるべきです。
出所があいまいで、「関係者から聞いた話なんだけど・・・」とか、「知り合いの医者が言っていたんだけど・・・」などと、出所が誰だかよくわからないケースであったり、伝聞になっていたりする場合は、こういう話こそ信用できないぐらいの気持ちで、他の情報を集めてみるなど情報の裏どりをしたりすると良いでしょう。
ネット上、SNS、動画などで「まじで!?」「ヤバいって!」「信じるか信じないかはあなた次第」的な煽り文句が多く使われている場合は、デマであったり、広告料欲しさにわざと人の感情を煽って再生数を上げて、広告料を得ようとしているんだなぐらいに思ったほうがいいでしょう。
同様に、Xなどで「みんなに教えてあげて!」「この情報は拡散希望!」というような書き込みにも注意が必要です。
こういった書き込みは人の善意につけ込んで、自分の意見を拡散させたいといった意図が見え隠れしてる場合があります。
例えば、選挙などで特定の候補の悪口が書いてあって、誰がみてもこんなヤツは許せないと思うような、感情を揺さぶるような内容が書かれていて、「この情報は拡散希望!」なんて書いてあれば、十中八九、人の正義感や善意につけこんで、デマを拡散しようとしている、またはそのデマに乗せられて正義感から情報を拡散してしまっているものではないだろうかと疑ってみるクセをつけておくと良いでしょう。
残念ながら、情報リテラシーは一夜にして身につくものではありませんが、デマの特徴を考え、筋トレのように日々意識することで鍛えられていくものです。
ニュースを読むとき「裏どり」をするクセをつけたり、SNSで気になる情報があった場合は「検索をして他の複数の情報を照らし合わせてみる」といったことが大切です。
最近では文章だけでなく、生成AIで画像はもちろん、簡単な動画も作れちゃうので、怪しい画像や動画は「画像検索」したり、出典を探したり、他の情報と比べたりするようにします。
情報リテラシーを鍛える方法としては、次のようなものがあります。
*ニュースの出典を見るクセをつける
*SNSの情報は必ず他のメディアと比較してみる
*信じたい情報ほど一歩引く習慣をつける
*分からないことは鵜呑みにするのではなくすぐ調べてみる
そして
人は、未知の事態や不安な状況に直面すると、「分からないこと」を埋めようとしてデマに飛びつきやすくなる傾向がある
ということも認識しておくと良いのかもしれません。
デマを拡散しないためにも、「わからないから保留する」といった勇気も大切です。